吉祥寺の音楽スタジオGOK SOUNDです。

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7号小川紀美代

Querida Argentina!~親愛なるアルゼンチンへ~第四回

 今回はバンドネオンという楽器について書きたいと思います。日本では「アルゼンチンタンゴを弾く楽器」として認識されていますが、そのルーツはなんとパイプオルガンの携帯型です。

そして、アルゼンチンではまったくといっていいほど製造されておらず、もともとはドイツで作られ、船の中で賛美歌を弾いていたというのです。港町のブエノスアイレスに流れ着いて、タンゴによく合う音色だということで使われるようになったらしい。ちなみにもともとのタンゴはギターやフルートで演奏されることが多かったようです。

 また、別名「悪魔の楽器」と呼ばれており、複雑怪奇な奏法にもかかわらず、人間の感情を恐ろしいまでに表現してしまうといわれ、虜になった人は社会生活を放棄してまでバンドネオンにのめりこんでしまう…私のように(苦笑)。バンドネオンを手にすると運命が変わるとか、何かとそういう因縁めいた逸話の多い楽器です。

 近年、バンドネオンがアルゼンチンからヨーロッパ、日本に大量に持ち込まれ、タンゴの本国であるアルゼンチンで手に入りにくくなるという現象が問題になっているようです。先日、某N○Kからも取材をうけ、報道番組も作られましたが…いやあ、アルゼンチンの経済破綻で、タンゴミュージシャンがばしばし日本に持ち込んですっごい高値で楽器売ってますしね…。ブエノスの楽器屋でも、観光客向けにつかえない楽器を山ほど売りつけてきます。ヨーロッパ人、日本人が購入していくのが元凶なんて氷山の一角もいいとこです。そういう社会問題は、ぜひとも多角的に取材してほしいものです。

 しかし、見た目も相当魅力的な楽器なので、骨董マニアのかたとかで収集している人も少なくないと聞きます。ぜひ…ぜひとも…其の楽器を演奏者に放出してください!お願いします!楽器は弾かれてなんぼ。飾られているばかりでは、使い物にならなくなります。

 ちなみに、バンドネオンは1920~1930年代に作られたものがほとんどで、現在ほとんど製造されておりません。絶滅危惧種の楽器です。タンゴは滅びの美学、などとおっしゃる方もいますが、私などは失業の危機であります。現在、生きている音楽をこの魅力的な楽器・バンドネオンで演奏するためにも!ぜひ、ご協力を!切に!!!  小川紀美代(バンドネオン奏者)
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