吉祥寺の音楽スタジオGOK SOUNDです。

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 【So Cool ? So Hard ! No.3】

 だれにでもわかることだが、ピアニストは楽器を持ち歩くことが出来ない。数ある楽器の中でピアノという楽器を選んだミュージシャンは、(クラシックの超大御所を覗いて)家にどんなに良い(高い)ピアノを持っていたとしても演奏するときは会場の楽器を使うしかないという宿命を持っている。 素晴らしいピアノに巡り会えることがある反面、調整不足のピアノ、オンボロピアノ、ひどい時には弦が切れていたり一年も調律をしていない、ということもある。

 メンテナンスの行き届いたスタジオやホールでもない限り、ジャズ・ポピュラー系のピアニストは毎回かなり苦労して現場のピアノと格闘する。もちろん多くのライブハウスは毎日調律できるわけもなく、調律したてならラッキー、「明日調律です」などという場合もあり、運に大きく左右される。それでも我々ピアニストは「そこにあるピアノ」でなんとかより良い演奏をすべく格闘するのだ。

 そもそもどんな楽器でもそうだが、同じ楽器でも演奏者によって音色は大きく変わる。まずは購入時に試奏し、気に入ったものを探す。その後、調整したり磨いたり(?)弾き込んだりしているうちに、楽器からその持ち主独自の音色が生まれて来る。

 いいなー、ピアノ以外の人って、っていうのは多くのピアニストが感じていることだ…とはいえ、 ピアニストは仕事に手ぶらで行くことが出来るわけで、楽器の搬送に疲れると「ピアニストっていいなー」と思う非ピアニストもいるかもしれない。

 さて、どんな状態のピアノであれ、その日そのピアノで演奏し表現しなくてはならないピアニスト。長年続けていると、おそらくピアニストそれぞれが独自にその場のピアノと仲良くなる方法を身につけている。

 私はまず全体のバランスを調べ、鳴っていないキーをチェックしてその周囲を含めてその鍵盤を少し強めに弾きつつ、同じように少しずつ広げながら弾き込んでゆく。かなり荒れた状態でも、その場で丁寧に心を込めて弾き込んで調整すれば、ピアノは弾き手に応えてくれるものだ。最近では状態の良くないピアノに当たっても、そのピアノを少しでも響かせることに密かな喜びを感じるようになった。

 ただ…... 昔のことだが、某ピアニストのステージの翌日、私はピアノソロでステージに上がったがいくらペダルを踏んでもサスティーンが効かなくて、本番途中で、ペダルが踏み折られていることが判明したことがあった。そこまでいくとやっぱりやだな(笑)  (橋本一子)
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