吉祥寺の音楽スタジオGOK SOUNDです。

吉祥寺にある音楽スタジオGOKSOUNDのブログです。GOK通信の記事の閲覧、新譜の紹介やバンド、アーティストの紹介、イベントの紹介などしようと思います。

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【神のみぞ知る No.1】 

 GOKレコードから依頼されて、このコラムの連載を頼まれた。そもそも3月1日にGOKレコードから新しいピアノソロ・アルバムをリリースすることに端を発している。つくづく思うのだが、今年で芸歴30年を迎えた自分にとって、ピアノという楽器を自分の音楽の顔に構えるのは、ほんのここ数年のこと。そうなのだ、数年前までは、ピアノ・アルバムをソロとして出すなんて、考えもつかなかったこと。そして、私が弾くピアノがいいから歌の後ろで伴奏してくれとか、ピアノソロ・アルバムを作った方がいいよ、なんて他人から唆されもしなかったら、有りもしなかったことだ。

 もちろん、自分がプロデュースやアレンジしているレコーディングでは、スタジオ仕事としてピアノは弾いてきた。でも、極力人前でライブで、ピアノを弾くことを拒んで来たのだ。まず、音楽の仕事を始めた80年代の初頭辺り、TOTOなるアメリカのウェスト・コーストのバンドが日本でも流行り、ツイン・キーボードという形式が大流行りしたのだ。その2人のキーボードの内訳は、ピアノ奏者とシンセ奏者のふたりである。どう見ても座って弾き、後ろの方のセッティングされがちのピアノ奏者は地味なのである。
 
 そうすると、ハデでアクティブな動きがよく分かり、音色的にも面白い個性を出しやすいシンセを選んだのは、必然的な事である。それ以来、私のステージでのイメージは、Prophet-5やMini MOOGなどを駆使し、ハデなアクションでシンセを弾く姿が定着してしまった。それで、そのスタイルを自分の様式美とし、固持して、2000年過ぎくらいまで来てしまったのだ。まあ、デミセミのエミちゃんとふたりでドラッグクィーンのカッコしてピアノをガンガン弾きまくった辺り(1998年~)から、もう人前でピアノを弾かないのも潮時かな、と思っていたのかも知れないが。

 今では、エンちゃんとのママタンゴでもピアノが主力楽器、素晴らしい歌の方々からのリクエストで弾く伴奏もピアノ、自分のソロライブでもピアノ、海外から招聘されるインタラクティブなソロコンサートも、最近はピアノになってしまった。芳垣さんが年に1回プロデュースする月ミル君想フでのピアノナイトにまで2年連続で呼ばれてしまって、なんか自分でも『えっ、いいのかしら?』なんて思う事もしばしば。
 
 まだ自分の中にピアノ弾きという認識がかなり不足しているせいかも知れない。小学校6年生の時に自腹を切って初めて観に行ったコンサートがワイセンブルグのラフマニノフ生誕コンサートで、外国人と日本人の体格と体力の差をまざまざと見せつけられ、その時ピアニストとして決別した自分が、今ではピアニストという大した分野の片割れに入れてもらえるかどうかの今日この頃、考え深いものである。 (ホッピー神山)
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